娘の卒業式

今日、長女が高校を卒業しました。

卒業証書授与、式辞、祝辞、送辞、答辞と
粛々と式が進みました。式も終わりという時に
校長から話があります、と。
「今日、列車事故で本校の卒業生も5人が巻き込まれ、
そのうちの2人が遅れて到着し、卒業証書授与に間に合いませんでした。
○○さん、△△さん、起立して下さい。
卒業、おめでとう!」
満場の拍手でした。涙ぐむ親の姿も。
遅れてきた卒業生の1人は長女と同じ吹奏楽部の子で
顎に白いガーゼを当てた痛々しい姿でした。
残りの3人の怪我の具合はわかりませんが、
卒業式に出席することはできなかったようです。
家に帰ると、新聞夕刊やテレビのニュースで
大きく報じられていました。
こんな日に、何故!?という大きな出来事になりました。
(踏切で列車と大型トレーラーが衝突し、脱線。)


卒業式の後は教室で最後のホームルーム、

担任から一人一人に卒業証書が渡されました。
数学の先生でもある担任が、
「君たちは理系を選んだのですから、数学を勉強し続けなさい。
語学を勉強しなさい、日本語を学びなさい。本を読みなさい。」
真面目な話が延々と続いています。
隣は文系クラスで、副担任の挨拶が聞こえてきます。
「おまえら、勉強しすぎるな! またどこかで会おうな!」
廊下で聞いていた親は、思わず笑ってしまいました。
表現は正反対ですが、生徒を思う気持ちは同じなんだろうと感じました。


卒業式が終わり、玄関前には先輩にあげる花束を持った
在校生であふれていました。


「卒業、おめでとう!」